―時空を越えて幾千年 貴方に会いにゆく―
この街に伝わる ひとつの伝説
それはひとりの少女の物語。
少女は強大な神通力を持ち
悪行を働く妖怪達をその力で祓い封印してきた。
彼女が悪しき者に触れれば
悪しき者は姿を存在することは適わず
この世から消滅する。
彼女が神の力の宿る刀を一振りすれば
たちまち悪しき者は一瞬にして消え去る。
そんな彼女は千の輝きを持つ巫女 千輝姫と呼ばれていた。
千輝姫の前に 大きな竜が現れる。
10の頭を持ち、妖怪達を生み出し、紅き牙を見せるそれは
八百万と呼ばれる大妖怪であった。
八百万は3匹の妖怪と共に
千輝姫は共に戦う仲間と共に
大きな大きな死闘を繰り広げた。
勝ったのは 千輝姫であった。
千輝姫は八百万を大山に封印する。
八百万が封印された事により
3匹の妖怪達も封印されていく。
そして、この世界に平穏が訪れたという。
これが、千輝姫の伝説でも特に有名な話である。
そして、それから何千年の現代。
妖怪などが存在しなくても
悪霊、幽霊などが少しだけ信じられている現代。
千姫神社に、ひとりの子供が生まれた。
彼は幼いながらも
強力な神通力を持っており
彼が幽霊に触れば、たちまち幽霊は成仏する。
千輝姫を信じる者達はそろって彼をこう呼んだ。
『千輝姫の生まれ変わり』と。
そう呼ばれた彼の名は 千歳洸大。
ただ力が強い、それ以外は至って普通の高校生であった。
彼は 夢を見る。
いつか出会う 未来の夢を。
金色の光を放つ 狐が現れた。
美しい声で 美しい金色毛で
狐は彼に伝えた。
(私の名は九尾。契約により、貴方の助けになる事を誓おう)
9の尾を持つ少女との出会いが
彼を戦いの世界へといざなう。